今週いっぱいで、ががめのアニメーター生活は終了となります。
とりあえず、今の手持ちのカットを終わらせて、
たぶん、その次にとるカットが人生最後のカットとなると思います。
出来れば最後は自社作品で閉めたいなぁ･･･。

結局、最後まで自分を苦しめていたのは線でした。
動きの原理やなんかはもともと我流で動画を作っていたので、
その辺はすぐに理解できたのですが、
1ミリ以下の繊細な鉛筆のコントロールとか、
滑らかなカーブの絶妙な拾い方とか、潔さとか、
とにかく自由が無くて、そういうのがなかなか上達できなくて、
それが全部、速さと枚数に影響していたのだと思います。
そういえば、1年前、研修のときから
「君はムラとツナギで苦労する」と言われていました。
引けないなら引けないで、それなりの仕事を上げればいいものを、
不器用なくせに頑固で凝り性なものだから、
結局、自分の美徳から抜け出せないままで、
その根本的な欠陥さえ解決できれば、
まだ、もっと先へ行けたのかもしれませんが･･･。

隣の席の新人さんを見ると、昔の自分を思い出します。
すごいマイペースな子で、研修上がるのも遅くて、
本番に入り、送り便に間に合わなくて先輩の手を煩わせているのに
自分がどれだけ悪いことしたのか把握できていなくて、
まだ、仕事をするっていうのがどういうことか分かってない感じ。

自分にも同じような経験があったからよくわかるんだけど、
でも、その子、なんかもう辞めるかもって言ってた。
せめて1年は続けてほしい。
ツライことばっかりだけど、それなりに楽しいこともあったし、
人間的にも色々と成長させてもらえたから。
自分も何度も何度も辞めようと思いながらここまで続けてきたけれど、
今は、あの時辞めなくて本当に良かったって
思えることの方が多いから。
1年とちょっとだけど、あんまり役には立てなかったけど
この会社で働けて本当に良かったと思う。

よし、ラストスパート！