大学時代からのしつこい宗教の人から、また電話が来た。

「“ががめ”さんはまだ○○様の奇跡を受けてないから
　そんなことが言えるんですよぉ。
　だから、毎日朝晩、××を続けていれば
　必ず奇跡は起こるのでやってみてください。」

そんなの「宝くじを買い続けてれば絶対に当たりますよ」
って言ってるのと同じじゃないか。

あの人たちの考え方は、とってもハッピーで、
不幸が起きれば与えられた試練だし、
奇跡が起きればオボシメシ。
誰かが死ねば「信じてなかったから死んだのだ」と言い、
信仰者が死ねば「彼は天国へ行けた」と言う。

何がどう転んでも、全て神様のいうとおり。
全てを見通す神様を味方に付けて、そこに安心を拵えている。

だから、その神様を否定する人が許せない。
どこの宗教もみんな同じような教えを説いているのに、
どうして敵だと決め付けるの？
異教徒はウソッパチだとか、
中国や北朝鮮が攻めてくるだとか、
どうして完全懲悪なの？
歩み寄って仲良くしようという気はないの？

震災で死んだ親戚や友達のことも
「それはウチの神様を信じてなかったから」
のひとことで片付けられてしまったので、
ちょっとキレタ。

だけど、未だに着信拒否できないでいる。

その勧誘の人の、
自分が矛盾だらけで支離滅裂なものを信仰していることに気づきながらも、
必死で自分の神様の正当性を信じようとしている姿が、
なんだか哀れというか、痛々しいから･･･。


だけど、
神様の陰で死んで行く ごんぎつね は、
やっぱりかわいそうだと思う。