ちょっと手空きです。
でも、今の原画の仕事も、たぶんそんなに長くは続けないと思います。
前の会社では、動画部では常に「原画になれ！」
とひたすら言われてきました。
「動画はポケットに疑問と飴玉を詰め込む期間」とか。
で、結局自分は原画になれずにリタイアして、
別の会社で今、原画をしているわけなのですが。

今の仕事を受けたきっかけとして、
そんなに言われていた原画っていう仕事がどんなものなのか、
気になっていた部分もあるのだと思います。
たしかに、これは良い原画を描こうと思ったら、システム上
動画の仕事を理解していなければ駄目だと思いました。
でも、たぶん自分の場合それ以前の問題で、
まず、とにかく手が遅いのです。
その道一本で、というのはひたすら効率との戦いです。
品質を視るのは検査さんや偉い人で、
そのハードルを如何に短い時間でクリアするかと、
あとは自己満足との勝負。

ただ、自分の場合はこの自己満足もかなりのクセモノで、
もし前の会社で原画になったとしても、きっと
その勝負を一生続けることはなかったと思います。
原画では、自分で動きを創造できるのが楽しいです。
絵コンテや支持を元に、如何に求められている応えを出すことができるか。
ですが、どうせなら一から自分で創造したい。
そんな、毎日出される課題と、それを解く早さを競う日々の
その中にアイデンティティを見出すような生活なら、
自分はそこで一生を終えたくはありません。
そういうのは描きたいものは無いけど純粋に作業が好きな人や、
団体に所属することに誇りを持っている人たちがやればいいと思います。

自分には描きたいものがあるのです！
ただし、それは監督や演出家にならなければ果たせないというほど
壮大なものではありません。すごくチープです。
しかし、自分の人生を掛けるには十分に値するものだと思います。
自分はたぶん、絵を描く仕事とか、
そういう仕事をしてる人に成りたいわけではないと思います。
もっと感情的で、ただ単に、自分の中の熱や衝動を
定期的に出力して形にしないと窒息死しそうな感覚というか････

思い出しました。
"自分は絵に成りたい"のです！
将来の自分の姿に理想や憧れはありません。どうだっていい。
姿ではないのです！この中身を、
熱いうちに誰かに知ってほしい、観てもらいたいのです！
そこに自分が居るのです！

衝動的で、チャチなものばかりではありますが、
誰にも知られないまま消えてしまうのが
自分は堪らなく怖いのです････。