退職したので、引越し先を決めるついでに
実家に帰ってきました。

毎朝6時に流される地区の放送が「残酷な天使のテーゼ」(オルゴールver?)
でした。(たしかに、エヴァに水没都市出てくるけどっ！ｗ)
一度波を被った土地には建物を建てることができないので、
土台だけ残った元民家の跡地にぼうぼうと夏草が茂っていました。
母はこの余った広い土地に等身大ガンダムのようなものを立てて
観光地にしたらどうかとか言っていました。



　
　3月　　　　　　　　　　　　　7月

来月の末から、また仙台で暮らすことになりました。
お目当てだった物件は学生専用だったり、
未だに震災後のなんやかんやが終わってなかったりで、
どれも入ることができなかったのですが、
それでも、駅も近くてネットも無料でそこそこ安い、
なかなか良い物件を見つけることができました。

その後、ばったり遭遇した大学の友達によれば、
現在の仙台市の雇用状況は、
選り好みしなければ、とりあえず仕事はあるそうなので、
引っ越しが済んだら、とにかくすぐにバイトを始めて、
落ち着いてきたら本格的に就職活動を始めようかと考えています。

自分は、
それほど上手くはないという自覚を持ちつつも、
今までずっと絵を描くことに縋り付いて来ました。

それだけが唯一の取り柄だったので、
本当に上手い人と比べれば劣ってしまうのだけれど、
それでも、普通の一般人が相手なら自分は秀でていられたから、
ずっとそこへ逃げ込んできたのだと思います。

だけど、それはもうおしまいです。

プロの世界で、たくさんのすごい人達に出会い、
圧倒される日々の中で自信を失い、
アイデンティティを奪われ、自分は丸裸にされてしまって、
なんというか、そこからが本当のスタートというか、
その状態から、きっと自分は全身全霊を掛けて闘ったつもりで、
悔いが無いわけではないのだけれど、
それなりに、やれるだけのことはやったつもりで、
そしてきっと、今まで目を背けた色々と一緒に、
心の底から負けを知って・・・、

そしたら、なんだか憑き物が落ちた感じがした。

すべてのことで人より劣り、
唯一の拠り所にしか自分は居られないと思い込んで、
そして、それに全力を掛けて駄目だったのだ。
だから、
今はなんだか、何にでも挑戦してみたい気持ちである。
これまで自分のやってきたこととは全く別の路線でも構わない。
絵は、たぶん嫌いになることなんてないから、
誰かに止めろと言われてもきっと一生続けてしまうだろう。
だから描くのは趣味で良い。
跳び箱の部長曰く、
「駄目な奴は何処へ行っても駄目」なのだそうだ。
「ヤクザのボスは、普通の仕事でもボスをやれる人間」で、
出来る出来ないというのは分野に限らず、何処へ行っても
「仕事として大切なこと」というものは共通しているもので、
それをそこで実行することが出来るかというのが問題なわけで、
自分がちゃんと汲み取れているかは分からないけど、
「仕事ができない～」と嘆くのであれば、
結局、自分自身が変わって行くことが大切なのである。

「場所がリセットされるというのは、ひとつのチャンス」。
今は、もっと色んな、自分の知らない世界を見てみたい。
なんだかそういう気持ちである。