毎年、６月が終わると、ががめの年齢がひとつ増えます。
いつかの憧れだった伊吹マヤ嬢と同い年になってしまいました。
もういい歳です。
夢の会社で働ける日々も、あと20日を切りました。
数ヶ月の準備の末、ついに本編がスタートして、
いざ、これから、というときなのに。

本当に良い作品なのです。
シナリオがすごく良くて、絵コンテを読むだけでワクワクして
できることなら最後まで携わりたかったけど、
でも、もう腕が着いて行かない。
どうしても、数を上げることができない。
締めにも間に合わず、質も落ち、
虚勢を張っては信頼を無くし、
それでもなお、自身を見積もれず、
足を引っ張って、迷惑かけて、
頑張れず、役に立てず、
なんの利益も上げられないくせにボロボロで、
だけど、他人より出来ない奴が休んでいい道理は無く、
だけど、仕事に入る度にまた迷惑をかけて、
成長するどころか、最近は悪化するばかりで、
その頑張りは、きっと“つもり”でしかなく、
一矢報いるはずの悪足掻きも、いつしか
“如何に残りの日々をやり過ごすか”に取って代わり、
きっと来月にはもう今年入った新人にも抜かれてしまうから････、


結局は「好き」なだけ。
やはり自分は辞めるべくして辞めるんだ。
まだ取り返しの着くうちに。
だって、兆しすら見えないんだもの。
それに、もうお金も無いし。
親兄妹の首を絞めてまで懸けるほどの価値は、
自分には無い。

だから、
可能性があるなんて言わないでよ。
切り捨てて。
どうか、もう、励まさないで。