さぁ！恐怖政治の始まりだ！
悪口いう奴ぁ、刑務所行きらしいよ！マジで！
王様は裁判がだーいすき！
亡命して悪態をついていた元同国民と、
電気資源を窃盗していた国民を訴えるため
王様は訴状をこさえている！
王様の人脈は広く、証拠はすでにそろっている！
国の領土は王様の私物だもの、盗聴しようと勝手でしょ？
かく言うこの私めも、
王様からの通信でとある証言を録音されてしまいました！
なんということか！近ごろ王様は酷く人間不信に陥っているのです！
終いには、エージェントによって国民の休日の行動や
国民、元国民の各家々にまで監視体制を敷いているといいます！
そう！王様はお怒りだ！
訴訟のためなら国の未来なんか目に入らない！
自分の言動で、民草がどう思うかも頭にない！
己が正義を貫くために、己が恨みを晴らさんために、
憎き国民を大マジで刑務所にぶち込むべく、
怒り狂った孤独な暴君と化して行く！
彼こそが法律であり、彼こそが正義！
彼はその口で私に言ったのだ！
「もう自分しか信じない」と！


私は、もう怖いんだ・・・。
私は不器用なりにも懸命に働いていたつもりだが、
繋がってしまったが最後、
今の王様は誰に何を仕出かすかわからない。
彼はきっと、思い通りにならない国民を
恐喝によって支配し、服従させなければ安心できないらしい。
一刻も早くこの王国から逃げ出したい。
王様の逆鱗に触れないように・・・。