外界に触れる度に、改めて自分は
出来の悪い人間なんだと自覚させられる。
今まで本当に好きなことしかやってこなかった。
選ばなければ幾らでも仕事はある、とはいうものの、
それが全て自分に務まる内容だとは限らない。
とりあえず、近所のコンビニに落ちた。
コンビニに4年勤めた友人曰く、
あまりオススメはしないとのことだけど、
1年ちょっとの元アニメーターの職歴というのは、
いったい相手の目にはどう映るのか。
今までずっと籠もりに籠った白い腕には
いったい何が出来るというのだろう。

「何でもやろう！」と思っていたはずなのに、
不向きな仕事でまたすぐに退職して
履歴に傷を付けながら歳を重ねてしまうかと思うと、
どうしても慎重になってしまう。

今度受けるところは適正検査がある。
まともなテスト勉強なんて高校以来だろうか。
付け焼刃なのはわかっている。
問題集を解いてみたり、参考書なんかも買ってみるけれど、
改めて自分は頭が悪い。
高望みし過ぎだろうか。
世の社会人とはこんなにも頭のいい人達ばかりなのか。
そんな人たちでも何十社も受けて落ちているというのか。

あまり時間はかけてられない。
これで落ちたら今度こそ選ばないで仕事をしよう。
とりあえず、無職で歳を重ねるよりはよっぽどいい。
そうだ、時間は有限なんだ。
そして自分が残せる轍はいつもひとつ。
その中で残せるものを残していけばいいじゃないか。

でも････、
頭がぐちゃぐちゃする。
アイス食べたい。