お仕事が一区切り付きました。(もう少し手伝うかもですが…)
ご無沙汰しております、3カ月半強ぶりです…。
　
　
なんというか、前の記事で
「仕事だけが救いの気がする」なんて書いてたのが
噓みたいで、とにかく今回の件では
「仕事の遅い人間は人の上に立つもんじゃないなぁ」
っていうのを嫌という程思わされました…。

書きたいことは色々あるのですが、
あんまり下手なことを書くと
色々と怖いので色々ぼかしますが、
今回、某所でアニメの特殊EDの
コンテ演出とかをやらせていただきました。
(原画と編集作業も少し…。)
　
自分は、音にピッタリハマった映像が好きで、
アニメーターでは南家こうじさんとか
石浜真史さんとかも好きだったので、
アニメのEDを作るのは予てからの夢の一つでした。
(OPだとちょっと荷が重いので…)
それで、常々今度こそ仕事やめる～なんて言いながら、
せっかくの機会なのでと引き受けることに…。
　
自分が仕事が遅いというのを考慮していただいてか、
スタートこそ早かったのですが、
その後しばらく動けない期間もありつつ、
ただ、登場人物も多い上に設定なども細かくて、
キャラクターに関しては頂いた資料以上に調べて、
また、原作ファンも強い作品でしたので、
不誠実な仕事にならぬよう、出来る限り愛したつもり、です…。
　
というか、今までまともなコンテ描いたこともない人間に
10人近くをデフォルメ無しで歌って踊らせてくださいって、
けっこうな無茶振りな気が…。
　
そう、自分作業遅いので、
あんまり迷惑かけたくなくて
当初はデフォルメで行きたいと考えていたのですが、
でも偉い人にちょっと渋い顔をされまして…。
それから楽曲の変更だとか、
認識に自信が無くて余計な手間を取らせてしまったりだとか、
色々あって最終的にあの形になりました。
　
でもやはり、完成形としては流石の手腕で、
偉い人の指示があった方が初期の案より
作品のEDとしてずっとマッチしたところに
着地出来ていると思いました。
　
ただ、でもやっぱりネックになっていたのは自分の
仕事と決断の遅さと…、あとコミュ障で、
結果、色んな人たちに負担を掛けてしまって…。
　
お客様やクライアント様に喜んでもらうのは第一ですが、
ただ、作品の向上のためとはいえ、
そのためにスタッフさんに辛い思いをさせてしまうのは
心苦しく……、
　
もちろん、誰かがその舵をとらなければいけなくて、
でも、それで自分さえもっと素早く判断して
的確に指示・伝達できていればもっとなんとか
なっていたと思う部分も多くて……。
　
　
ほんと、「責任」って恨みの矛先なのだなぁって思う…。
　
自分の指示ひとつで数十人のスタッフが作業する、
その完成品を、数万、あるいは数十万人以上のお客様が観る、
何百店舗？で商品が回る…。
自分がもっと有能であればもっとみんな苦しまずに
悲しまずに済んだであろうことも多いと思う……。
　
正直、自分みたいなメンタルの弱い人間には向かない役職だとは思う…。
作業の後半なんかはプレッシャーとか、
恐怖と焦燥ばかりでいっぱいだった…。
ただ、自分はもう二度と自分はこの場所には
立ってはいけないという気持ちと同時に、
心のどこか片隅では、
次に機会があるときは、この時はこうして、
もっとこの経験を生かして…、みたいに思っていたりも
しないでもなかったりする気がする……。
　
誰も苦しまずに良い作品が作れるのが理想なのだけど、
でもちょっと自分では力不足……。
　
　
　
雲の上は自由に見えて、乱気流や氷の粒が飛び交っていて、
上手く流れを読まなければ真っ逆さまに叩きつけられる、
そんな世界かな、と…。
　
個人的には、雲の上より地面の下で、
自分の手のひらに収まるサイズの作品を
じっくり愛でている時の方が幸福な感じする、かな…。
って言ってしまうと、
今回関わっていただいた方々に失礼になっちゃうけど、
でも、高いところは気が気じゃなくて、
安心できなくて…。
ごめんなさい…。
　
　
とにかく、色々あったのですが(まだ終わり切ってないけど)、
一度はやってみたいと思っていた役職だったので、
今回自分を見込んで抜擢していただいた方々と、
土壇場で助けていただいた方々には
心から感謝と、それと、申し訳なさで一杯です…。
　
ひとまずですが、ありがとうございました…！