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実家に帰る途中、電車の中でのできごと。

田舎へ向かう下り電車だけど、お盆なのでそこそこ混んでいた。
とよさと駅で電車が停まる。
ドアが開き、1,2人が降りた。
夏の19時、田舎の駅だったので外の灯りには虫がワンサカ飛び回っている。
ドアの近くのオッサンがボタンを押してドアを閉めた。
そのとき、足のわるそうなお婆さんがヨロヨロと歩いてきて、
その扉の前に立った。
しばらくして、
「電車はまだ開がねんですかぇねぇ?」
お婆さんがそのオッサンに聞いた。
オッサンは(さあ?)みたいな顔をして首をひねる。
またしばらくたった。
長い沈黙。
少し離れたところにたっていた俺は
「あのっ、・・・」と言いかけたけど、
声をかけることができなかった。

電車が動き出す。
同時に動揺した様子を見せるお婆さん。
足がわるいのに、一駅のあいだ、ずっとドアの前に立ち続けた。
田舎の駅と駅のあいだは長い。
次の駅で、ドアが開く。
もう駅はしまっている時間なので、
車掌さん(?)が外にでて降りた人の切符を受け取る。
「とよさとには停まったんですかねぇ?」
さっきのお婆さんだ。
「だぁれぇ、2分も停まってだよぉ」
「あらぁーあ」
「もぉ、駅しまってるし、次の電車もまだしばらぐ来ねがら、
 近ぐの家さ行って、電話借りでタクシィ呼ばい。」
その一部始終を、少し離れたところからずっと見ていた。
田舎の駅と駅のあいだは遠い。普通に十キロ以上ある。
それでも知らん顔してガムくちゃくちゃしてる
穴あきジーンズの、さっきのオッサンには腹が立ったけど、
一番腹が立ったのは自分自身にだった。
あんな、一言声を掛ける勇気もないのか、自分は。
場面は違えど、こういうシチュエーションには何度も出くわしているはずだろう。
なのに、どうして経験から学べないんだ。
その行動が出来た経験も、過去にはある。
そのときの清々しい気持ちよりも、
行動せず後悔した、行動して恥をかいたケースの方が
自分には強く残っている。
そういう恥ならかいてもいいじゃないか。
地元に着くまで、そんなことが頭の中でずっと
ぐるぐる渦巻いていた。

自分はそんなキャラじゃないかもしれないけど。
やっぱり田舎はアットホームが売りであってほしかったりする。

声を、手を、
恥に怯えない、勇気を。

・・・なんちゃってさ。
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